2006年04月04日

ダ・ヴィンチ・コード 読了

ダ・ヴィンチ・コード 読了

土屋アンナさん面白い。
この人のイメージってアンナ感じです。

子供が澄海ていうのも空海で痛快。
吸い過ぎには気をつけて。

さて、千鳥が淵で花見のついでに読み終えました。
面白かったんです。

でも、思いのほかオーソドックスなドラマだったんですね。
「実は黒幕でした」という構成とか、思いのほかオーソドックス。

焦点になるアイデアについては、この本のプロモーションを兼ねた番組で
「スゴイ!」
と思いましたけど、その時の感動が強かった。
「キリストの妻」というのはやはり面白い。

※ただ「最後の晩餐」にまつわる象徴のみで、
あの番組で語られていた「モナリザが二枚ある」という事実は、
『ダ・ヴィンチ・コード』には出てこないんですね。

シオン修道会の存在そのものは偽書に基づいているから、
その意味では文字通り「ファイナルファンタジー」な作品なんですけど、
短い章立てを100以上重ねて、かつそれをわずか二日間の描写で
展開するという構成はよく練られていると思う。

※これだけ、暗号とか数列に拘っているから
「章」ごとの内容をどう読者に伝えていくかとか。
かなり練られているんじゃないかしら。
その土台の部分て興味深い。

ディズニーの
『リトル・マーメイド』にあるマグダラのマリアの表象については、
『グスクの海』みたいなものをやっている以上、ニヤリとさせられますね。
何かこう、人に言われる「いいタイトルですね」っていうのは確かにそうかも。

アニメ、という点からだと、かなりディズニー寄りな感じがした
『ハウルの動く城』も、どう見ても主人公がルシファーだからうーんな感じ。
無原罪を思わせる少年が流星を飲み込んで、魔法使いと化した彼の心臓になって、
かつその名前がカルシファーだからなあ。。

――原作からしてそういう話なのかしら。
そういえば、『ダ・ヴィンチ・コード』のヒロインもソフィー(知恵)なんですよね。

※そうそう、先日某児童館で子供に囲まれ4回目を見た私(汗)。
お世話になった職員さんには有り難うございました。
あんなところでゲーセンの話が出来るとは思わなかった。
遊戯王デュエルマスターズ(謎)。

※ちなみにジブリ=ジブリール=ガブリエルだからこその
こちらの設定だったりして。既に読み解かれていましたか。

***

いいなあ、と思ったセリフもいくつか。

「ソフィー、世界じゅうのすべての信仰は虚構に基づいているんだよ。信仰ということばの定義は、真実だと想像しつつも立証できない物事を受け入れることだ」

ラングドンさんのこの定義は面白い。

「わたしの友達の敬虔な信者は、キリストが実際に水の上を歩き、実際に水をワインに変え、実際に処女降誕で生まれたと固く信じてるわ」
「宗教にまつわる寓話は現実を構成する一部となっている。そうした現実に生きることで、多くの人々がよりよい暮らしを築けるわけだ」
「だけど、そんな現実は嘘っぽいわ」
「暗号を解くのに便利だという理由で、数理暗号学者が虚数iの存在を信じるのと変わりないさ」

面白い。
ホーキングとか、宇宙論齧った人なら面白いよね。

宇宙の始まりが、今尚物理学者たちの
「真実だと想像しつつも立証できない物事」
に拠っていることを、知っている人なら。

***

YHWHの語源は初めて知りました。
そうかそうか、という感じ。

この性別の扱いと、沖縄のそれと比べてみると面白い。
殺(け)された神は男なのか女なのかという話。
『縄文の神とユダヤの神』という本があったのを思い出します。

マニアックなことを言えば、アダムが食べた
「善悪の知識の実」は林檎ではなく無花果だとか。
色々あるかも。

でも、全般楽しかったですね。
こういうのが本当のファンタジーかなと想う。
リアルプロレスラーな感じです(謎)。

りんご


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Posted by テダ at 07:05│Comments(2)徒然草
この記事へのコメント
ダ・ウ"ィンチコード、すこぶる面白そうですよね〜。 原作読みたいけど、活字さんと仲悪い私に読破出来るかしら…(笑)


そういえば昨日、民放でもやってましたね。「最後の晩餐」とか「モナリザ」に込められた暗号とは…?!とかいって。 あの民放らしい安っぽい作りがたまりませんね。(笑)
イエスがマグダラのマリアと結婚して子供までいた!というのが暗号に隠された真実だとかいってましたがどうなのかしら。 まあキリストだって元は人間何だし、それがあっても別におかしい事じゃないですよね。
それに反発してる熱心な信者さんの姿を見ると、「宗教って怖いな〜」なんて思ってしまいます…。
Posted by みやらび at 2006年05月21日 11:39
あ、この辺のネタも書きたいんですけどね(汗)。

そのうち、いきなり長い記事が投稿されると思いますよっ。
Posted by 小島 at 2006年06月10日 10:03
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